家事の合間に、気軽にチャレンジ♪ ママの手作り体験記

Vol.33 手縫いで作るファスナーポーチ

手縫いで作るファスナーポーチ
01.ファスナーポーチに挑戦!

お好みの生地やファスナーなど、必要なものを揃えたら早速ポーチ作りをスタート。
どんな仕上がりになるのか、今からとってもワクワクします!

揃えやすい材料ばかり♪
STEP.1 飾り布を作る

まずはファスナーの開け閉めをする際に便利な持ち手をつけましょう。
デザインのアクセントにもなって、さらにできばえが楽しくなるポイント♪

図1を参考に2枚の飾り布を三角形に2度折ります。

正方形の布を折るだけなんて簡単でうれしい!

飾り布の位置は表地の左右の端、上から2cmの場所に印をつけ、そこへ三角形に折った飾り布を重ねます。※図2参照

印をつけた場所に飾り布を置き5mmくらいの場所を仮縫いして留めておきましょう。

2枚の飾り布を仮留めできれば、この工程が完了!

Check! 先生のワンポイントアドバイス

この段階ではまだ仮留めなので、動かないように留まっていれば大丈夫です!

STEP.2 本体を縫い合わせる

ここからはファスナーポーチの本体部分を縫う工程。
作業をはじめる前に基本の縫い方をチェックしてくださいね♪

縫い方の基本:なみ縫い、本返し縫い
図3
【布とファスナーをセンター合わせにします】

まずは、重ねる際の目印になるよう、すべてのパーツのセンターに印をつけておきます。表地はオモテに、裏地はウラに印をつける。

【片面から縫い始めます】

図3を参考にしながら、先ほどつけた目印に合わせて表地(オモテ向き)、閉じた状態のファスナー(ウラ向き)、裏地(ウラ向き)の順に重ねましょう。

まずはファスナーのスライダーが邪魔なので、中心から縫い始め側をまち針で留めます。

最初の2?3目だけ返し縫い、残りはなみ縫いで右から中心に向かって縫い進めます。

中心まできたらファスナーを全開にして縫いやすくするためにスライダーをよけます。

次に中心から残り(左側)をマチ針で留めましょう。

続きを縫います。最後の2?3目だけ返し縫い。玉止めをして、余分な糸をカットしましょう。

図4
【残りの布(オモテ・ウラ)で両面を縫い合わせる】

生地をめくってファスナーが見えるようにしたら、ファスナーのもう片側に図4のように裏地(オモテ向き)と表地(ウラ向き)で挟みます。(最初の工程と同じ作業です。)

先ほどと同じように右側から縫い進めます。中心に来たらファスナーを開き、残りの左側も同様に。最初と最後の返し縫いもお忘れなく。

【アイロンで整えます】

ファスナーを真ん中に、表地のオモテ面が両サイドに見えるように開きます。

裏地と表地にしっかりとアイロンをあてましょう。

最後に表地と表地、裏地と裏地が重なるように広げれば、次のステップへ!

生地の重ね順と裏表がポイントですよ!
Check! 先生のワンポイントアドバイス

綺麗に仕上げるコツは、ちょっとしたひと手間を惜しまないこと。アイロンをあて、しっかりとシワを伸ばしておくことで、この後の作業が楽になります。ファスナー部分は溶けたり、火傷する恐れがあるので、アイロンの熱に触れないように気をつけてください。

STEP.3 周囲を縫って袋状にする

すべてのパーツを縫い合わせ終わったら、いよいよポーチの形にする作業。
仕上がりの姿までまだ遠く感じますが、この工程を終えれば完成はすぐそこ!

生地がずれないように、全体にマチ針を打ちます。ファスナー部分はすべての生地が表地側に倒れるように留めておきましょう。

図5を参考に、返し口部分6?7cmを空けて縫い進めます。基本はなみ縫い、縫いはじめと終わり、4つの角とファスナー部分は強度を保つために返し縫いです。

Check! 先生のワンポイントアドバイス

生地が幾重にも重なっているファスナー部分は縫うのが難しいですが、焦らずゆっくりとひと目ずつまっすぐに。縫う自信がないときは、ガイドの線を引いておくのがおすすめです。

図5
夢中になるとあっという間にできますね!
STEP.4 オモテ返して仕上げる

ここがいよいよ最後の工程!
手縫いのファスナーポーチ、意外と簡単にできるんですね♪

返し口から手を入れて生地の中でファスナーを全開にしたら、返し口から一気にオモテ返します。

角はしっかりと目打ちで整えましょう。

オモテに返すとポーチの姿に!

最後に裏地を引き出して、返し口を綴じれば完成!※図6

返し口を綴じる際は、コの字型になみ縫いすれば、糸が目立たなくなるんですね!
Check! 先生のワンポイントアドバイス

オモテ返したときに、まずはここまで縫い上げられたことを目一杯喜んでください(笑)。それから返し口を完全に綴じてしまう前に、気になる箇所がないかをチェック。返し口は手前から先まで少し余分に縫うことで、目立たなくすることができます。

「お手軽ファスナーポーチ」がついに完成しました!

手縫いだけとは思えないほどの仕上がり!大満足!

さすが「お裁縫が好き」というママだけあって、先生のアドバイもすぐに自分のものに。スラスラ縫い進めること一時間あまりで素敵なファスナーポーチが完成しました!ファスナー部分の縫い合わせなど、生地が何枚も重なる部分は少し苦労したものの、なみ縫いもお手のもの。マチ針を丁寧に打ったり、なみ縫いの間隔を小さくするように心がけた甲斐もあって、手縫いだけで手作りしたとは思えないほどの仕上がり。ママも先生もとっても大満足の笑顔が印象的でした!

チャレンジママに感想を聞いてみました!

チャレンジママ

基本の作り方をマスターすれば、
いろいろなサイズや形にアレンジできます!

凝っているように見えるのに、工程はとてもシンプルということが意外な発見でした。こんなに簡単な方法でファスナーポーチが出来上がるなんて、まさに目から鱗です。ミシンでファスナーを縫い付けようとすると、ガタガタになってしまうことがあるんです。でも、今回作ったポーチの大きさだと、手縫いで付けるとキレイに仕上がることが分かりました。今回教えていただいた基本をマスターすれば、いろいろな形やサイズにアレンジできるのもうれしいですね。息子の筆箱や連絡帳袋に、自分の化粧ポーチ……。うーん、作りたいものがたくさん!創作意欲がどんどん湧いてきました!

こちらもチェック!02.サイズ違いやポケット付きにアレンジ