55年前のお宝、再発見!
2025.5. 9
おかしいなぁ。どこに隠れてるんだろう。連休中、どこを探しても見当たらない。写真を撮って、このブログでお披露目しようと思っていたのは...1970年の大阪万博のスタンプ帳やカナダ館でもらったピンバッチなど、55年間眠っていた"宝物"の数々です。
やっと見つけた、スタンプ帳。といっても、すでにスタンプが押してある主要館のカタログのようなもの。
(上)大人用のチケットの半券がスタンプ帳の間からハラリ(たぶん、連れて行ってくれた姉のもの)。入園料はなんと800円! 関西・大阪万博のほぼ10分の1!
(下)松下館のチケット。見学した記憶はないけれど、展示されていたタイムカプセルは閉会後に地下に埋められて、5000年後に開くそう。
祝・EXPO2025
関西・大阪万博もめでたく開催。いろいろネガティブな噂はあるけれど、私はとっても楽しみにしています。
なぜなら、あのEXPO'70の体験が、当時小学生の私にとって、異国&未来のワンダーランドだったから。ディズニーランドもUSJもない時代。兼高かおるさんのテレビ番組を観たり、クイズ番組の賞金が「夢の国、ハワイへ!」だったころ、神戸港に寄港する外国船を見に行ったりするくらいで、あんなに「ガイコクジン」を見たのも初めて...。動く歩道に恐る恐る乗ったり、ジェットコースターに乗ったり...そして忘れられないのが、初めて食べたケンタッキー・フライドチキンのおいしかったこと! そのときにまかれた好奇心のタネが育ち、その後の私の人生に、どんなに影響を与えたことでしょう。
あれから55年、今度は海の向こうのどんな世界に出会えるか、やっぱり期待は膨らむばかりです。
6月号のステーションは、(ちょっと海の向こうの)淡路島の特集です。おいしいおみやげ探しを担当して、芽かぶそうめん、旬のしらす、ぷりぷりのタコキムチ、老舗の蒲鉾屋さんの素敵な詰め合わせ、島唯一の納豆工房を探してきました。
長澤という集落で、島に移住した女性がつくる納豆は、麹菌と合わせることで、とってもまろやかな味。
水産加工会社並ぶ、南あわじ市の福良にある「ちりめんロード」。すぐ目の前で天日干ししたちりめんは、潮の香りと一緒におみやげに。
そして最後に、もうひとつの宝物...。
すっかり葉桜になってしまいましたが、今年は何度も何度もこの桜バゲットをつくりました。
2月の終わりに亡くなられた枝元なほみさんが、ご自身の数あるレシピの中でも特にお気に入りだったもので、すっかり私の春の定番の味にもなりました。
パリッと香ばしいバゲットにはさむのは、カマンベールチーズ、生ハム、桜の花の塩漬けの3つだけ。シンプルだけど、この取り合わせが絶妙で、桜の花の余韻が口の中にほのかに広がり、幸せな気持ちに。枝元さんらしさがぎゅっと詰まった1本です。機会があればぜひつくってみてください。
かれこれ25年近く、お料理しながら、旅をしながら、お買い物をしながら、音楽を聴きながら...教えていただいたたくさんのことは、私の宝物。そして、心からお伝えしたいのは、「ありがとうございました」のひとこと。この場をお借りして、天国まで届きますように。
そして、枝元さんの味が、ずっとずっと受け継がれていきますように。
(M・O)
★7月号のブログの更新日は6月10日です。
★編集室スタッフ5人が交替で登場します。お楽しみに!